中里祐輝

時計の無い明治神宮駅

-非日常のエッジと時間の流れ-

TOP10/JIA/レモン

PHOTO

PANEL

かつて、国民の声によって作られた人工の森「明治神宮」は人々の拠り所であり、新時代の象徴であった。時代と共に人々に忘れられてしまった、この森に次の目的を与えたい。

時間・場所に縛られずに働き、日常と非日常の境が無くなった未来の人々にとって「明治神宮」が非日常の時間概念を取り戻す場所になるための骨格となる駅を設計する。

現状の時計に縛られた原宿駅を日常のメタファーとして、対峙させるように日常とは違った時間を感じる空間を置く。日常と非日常の境目を歩くように明治神宮に導く事で、非日常とは何かを少しずつ思い出していく。